モミ殻100%の固形燃料モミガライト

私たちが主食とするお米は、田んぼで稲刈りが終わった後、脱穀・籾摺り・精米などの過程を経て食卓に上りますが、その籾摺り作業で発生するのがモミ殻です。

毎年、お米の収穫後に大量に発生するモミ殻の処理は生産農家の悩みであり、一部は、堆肥やあんきょ、畜舎へ敷くなど利用されてきましたが、自然に腐食分解するのが難しく、再利用されるモミ殻は3割にも満たないのが現状でした。

黄金色の稲穂

結局、処分せざるを得ないのですが、焼却廃棄するにもくすぶるだけで煙害の問題を引き起こしたりと、なかなかやっかいなものでありました。

そのやっかいもののモミ殻をすり潰し、圧縮し固形化した燃料が『モミガライト』です。固形化することで家庭や事務所のストーブ、工場やビニールハウスでの暖房器具の燃料に活用することができました。廃棄物であったモミ殻が、貴重な燃料として再利用できるのですから、この時代のまさにエコ燃料なのです。

収穫後のモミ殻

また、モミガライトの原料は100%モミ殻です。常に排気を汚さないように、固形化するために接着剤や固着剤などは使用していません。化石燃料のように環境への悪影響がないので安心して使用できます。

気になるのはコスト面ですが、灯油1リットルとモミガライト約2.1kgが同熱量ですので、灯油よりも経済的で燃焼持続性が良いのです。

私たちの身近にある田んぼからの恵みのエコ燃料『モミガライト』が、今、新しい再生エネルギーとして注目を浴びています。